プロジェクト進展報告 3/19

環境省の細野環境大臣と宮城県の村井知事が会談しました。
震災がれきを海岸林の土台として有効利用することに合意しました。
記事を掲載します。

がれき 防災林土台に 仙台平野で6月にも着手 環境相方針

 細野豪司環境相は18日、宮城県庁で村井嘉浩知事と会談し、東日本大震災で発生したがれきを、仙台平野沿岸部に整備する防災林の土台として活用する方針を明らかにした。村井知事は「非常に有効な方法だ。自治体の負担も軽くなる」と協力する考えを示した。
 林野庁が仙台平野の海岸線数十㌔で実施する海岸防災林復旧事業として、6月にも着手する。放射性物質や有害物質の安全性を確認できたがれきを活用し、盛り土に混ぜて土台を造る。細野氏は「従来の発想を超えた迅速な処理ができるのではないか」と述べた。
 細野氏は県内の廃棄物最終処分場についても、がれきや焼却灰を埋め立てて耐用年数が短くなり、自治体が処分場を拡充する場合、国が財政支援をする意向を伝えた。環境省は広域処理の受け入れ自治体に対し、同様の財政支援策を打ち出している。
 会談終了後、村井知事は「(財政支援により)県内処理も相当進むのではないか」と評価し、「県としてもしっかりと責任を果たしたい」と語った。

(河北新報 2012.3.19) 

海岸防災林の盛り土に…震災がれき再利用で合意

 細野環境相は18日、宮城県庁で村井嘉浩知事と会談し、津波から住民を守る海岸防災林を同県の太平洋沿岸部に整備するため、東日本大震災で発生した同県内のがれきを盛り土として埋め立て、再利用することで合意した。
震災のがれき処理に関し、政府が被災地での具体的な再利用策をまとめたのは初めて。
 政府の計画では、仙台市から南側の仙台平野沿岸部の約50~60キロに防災林を整備する。その際、防災林を植えるための数メートルの高台をがれきを埋め立てて建設する。利用するがれきは、東京電力福島第一原子力発電所事故による放射性物質の汚染の問題がないかどうか、環境省が安全性を確認する。事業は国直轄で行い、6月までに着手する。

(読売新聞 2012.3.18)