プロジェクト進展報告 4/24

野田首相が海岸防災林に着手すると表明しました。
タブノキやカシワなどの地域に自生する在来種を活用するとの方針です。
記事を掲載します。

 野田佳彦首相は23日のTBS番組「ニュース23クロス」収録で、東日本大震災で発生したがれきを再利用し、青森県から千葉県までの東日本の太平洋側海岸線約140キロにわたり防災林を整備する方針を表明した。今年度中に50キロ分の事業に着手する。首相は「防災林の盛り土にがれきを使う。再利用も含めてがれき処理が進むように努力する」と述べ、がれき処理の促進と今後の津波対策の両面で効果が期待できることを強調した。

 防災林構想は3月のがれき処理に関する関係閣僚会合で示され、政府内で具体化を進めていた。震災と津波で出たコンクリート片や堆積(たいせき)物、瓦などのがれきを分別し、放射線量や有害物質の安全性が確認されたものを活用する。海沿いに高さ3〜10メートルの盛り土を行って防潮堤の役割を持たせるとともに、その内陸側にも幅50〜200メートルの盛り土をして防災林を整備。海寄りは潮風に耐性があるマツなど、内陸寄りはカシワやタブノキなど各地域の自生種を植栽する。

(毎日新聞 2012.04.24)