森の防潮堤計画


クロマツによる海岸林は、古くは江戸時代より、防風、防潮、飛砂の抑制機能を求めて造成、維持されてきました。
平成23年3月11日に発生した東日本大震災により発生した大津波は東北地方太平洋岸の海岸林に甚大な被害をもたらしました。
海岸林に押し寄せた津波は、平野部でも波高10mに及び、海岸線から5kmも内陸にまで浸水するほどのエネルギーを持っていました。
林野庁によると、太平洋沿岸の海岸林は約3,660kaが浸水被害を受け、そのうち1,718haがほとんどの樹林を失ったといわれています(2012/1/24林野庁)。
津波を生き延びた海岸林の樹木も、地盤沈下による地下水位の上昇や、津波による塩害、土壌地盤が失われたことなどの影響により、
健全な状態に自然に戻るのは難しいと考えられます。
特に海岸林の主要構成樹木であったクロマツは近年マツ枯れの脅威にさらされており、
被災後の樹勢の衰えと共に大きく影響を受けることが懸念されます。

わたしたちは震災後の新しい海岸林の姿を提案します。

 

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