林野庁が被災した海岸林の復旧工事を開始しました。
震災ガレキを盛土材として活用します。
記事を転載します。
震災ガレキを防潮堤の盛土材へ活用するアイデアは宮脇先生が提唱された「いのちを守る森の防潮堤」計画で主張されてきたものです。
造成されたマウンドにはクロマツの単一植栽ではなく、多様な樹種を用いた生物多様性に富んだ土地本来の「ふるさとの木による、ふるさとの森づくり」が望まれます。
林野庁は3日、東日本大震災で被災した仙台市沿岸部で進めている防潮林を復旧させる整備事業で、震災で発生したがれきを土台部分に埋めて資材として使い始めた。野田佳彦首相が提唱する「『みどりのきずな』再生プロジェクト」の一環。岩手、宮城、福島3県での実施は初めて。
現場は、林野庁が5月から復旧作業をしている同市若林区荒浜の防潮林跡地約3ヘクタール。この日は30センチ以下に破砕処理されたコンクリート材がダンプカーで運ばれ、重機でならす作業が進められた。
がれきが投入されるのは土台の一番下の部分。その上に山から運んだ土を盛りクロマツを植林する。この現場ではコンクリート材のほか津波堆積物(土砂)も使う。
付近のクロマツのほとんどが津波で流されたことを踏まえ、しっかり根が伸びるように高さ2~3メートルの土台を造る。仙台森林管理署の嶋崎省署長は「今後は仙台市以外の沿岸自治体とも話し合って活用するがれきの種類と量を決め、処理に貢献していきたい」と話す。
野田首相は3月に防潮林などの整備にがれきを積極活用することを表明した。林野庁は青森県から千葉県までの被災防潮林延べ約140キロを復旧させ、一部にがれきを使用するる方針。
(共同 2012..07.03)