岩手県普代村で植樹祭 8/8

岩手県普代村で横浜国立大学宮脇昭先生の指導による植樹が実施されました。
記事を転載します。

 被災地の森づくり 普代の小中生ら

子供たちと一緒に木を植える宮脇名誉教授
(朝日新聞8/8より転載)

 

 被災地の森作りを提唱する宮脇昭・横浜国立大名誉教授の指導で7日、普代村で植樹事業が行われた。普代小学校体育館横の斜面約600平方メートルに小中学生ら約300人が、ミズナラやクリ、カエデなど18種類約1900本を植えた。

 現場は、大津波から村中心部を守った高さ15.5メートルの大水門のすぐ内側。ただ津波は水門を乗り越え、周りの松が枯れていた。

 宮脇名誉教授が植樹方法を説明しながら「いろんな種類を一緒に植えることが大切。生は我慢しあって生きている」といじめ問題を引き合いに出して話すと、子どもたちは引き込まれていた。

 植樹は村の主催でB&G財団が協力した。広渡英治理事長によると、今年から植樹支援に取り組んでおり、これがその皮切りだ。 

(朝日新聞 2012.8.8)

 

未来の普代へ命の森 津波に備え1880本植樹

自然災害から普代小を守る森を育てようと、一生懸命に植樹に取り組む子どもたち
(岩手日報8/11より転載)

 普代村は7日、同村宇留部の普代小で植樹祭を行った。公益財団法人B&G財団が進める海を守る植樹教育事業の一環で、自然災害から同校を守る森をつくる。国内外で植樹、森林再生活動を行っている横浜国立大名誉教授の宮脇昭さん(84)の指導で、参加者約300人が普代の未来につながる森づくりに取り組んだ。

 宮脇さんが提唱する、もともと土地に生息する植物を混ぜて植える「宮脇方式」を取り入れ、参加者は同校南側ののり面約600平方メートルにミズナラやホオノキなど18種類、1880本の苗木を植樹した。

 植樹教育事業は全国約20カ所で育苗を実施しており、実際の植樹は普代村が初めて。宮脇さんは「この森はいつか必ず来る津波から命を守り、木材として地域経済とも共生する森になる。森づくりのノウハウを岩手から世界に発信したい」と語った。

(岩手日報 2012.8.11)