震災から1年半が経過しました。多くの方がふるさとの被災地に戻り、二度目のお盆を迎えました。
亘理町神明社において「みんなの鎮守の森」植樹祭が実施されました。
神明社は海岸から800m程度しか離れておらず東日本大震災では壊滅的な被害を被りました。当日ご指導いただくことは出来ませんでしたが、当協議会名誉会長の宮脇昭先生に監修をいただきました。6月24日に実施された山元町八重垣神社に続く、被災地での広葉樹による森づくりの第2弾です。当日は250名余の参加者によって、1,100本の苗木が植栽されました。
植樹祭の模様を報告いたします。
神明社が主催するこの植樹祭は日本財団が共催し、全面的に助成を行っています。
日本文化興隆財団が協力、神社本廳および宮城県神社庁が後援し、NPO法人「国際ふるさとの森づくり協会」がサポートすることで実施されました。
東日本大震災によって、近隣の住宅もろとも社殿を含む神社の構造物から植栽まで、その一切合切が流失してしまいました。
相原宮司さまは全てを失い呆然とする地域の方々の姿を目の当たりにし、地区 のコミュニティの中心であった神社の復興を誓いました。そのスタートが鎮守の森の復活です。
未明までの驟雨が嘘のように、天候はみるみる回復しました。仮設住宅から参加した地元の被災者の方々100人余にくわえ、前日から東北入りした東京六大学野球の準硬式野球部選抜シーム23名が加わりました。さらには仙台市内のみならず宮城県内全域からまた全国から集まったボランティアなど参加者は合計250人を越えました。
式典は10時より、東日本大震災の被災者への黙祷から始まりました。
参加者は4ブロックに分かれ、神明社の総代さんが努めるリーダーの指導に従って、21種類1,100本の苗木を植栽しました。
東京六大学野球準硬式野球部選抜チームの青年23名も各ブロックに分かれ、苗木を植えました。
見渡す限り構造物が無くなってしまった被災地に吹き抜ける浜風の中で小さな苗木が、しかし大きな一歩となる復興への道しるべを記しました。
各紙面にも取り上げられました。