プロジェクト進展報告 4/22

国会の参議院予算委員会にて山東昭子参議院議員よる質問の中で「森の防潮堤」についての質疑が行われました。
質疑応答より当該部分を抜粋し、掲載いたします。

(山東昭子)
続いて国土強靱化についてご質問していきたいと思います。
我が党の国土強靱化総合調査会で、横浜国大名誉教授の宮脇昭先生が「命を守る森の防潮堤」の話をされ、たいへん感銘を受けました。
ここで観ていただきたいんですけれども(パネルを出す)、海岸沿いに瓦礫と土砂で盛り土をいたしまして、その上にカシ、シイ、そしてタブなどの広葉樹を植えるというものでございます。わずか300円のポットの苗を植えれば、‥(パネルを取り替える)こんなところだったのが、8年後にこんなに緑が多くなってしまいます。そして20年後には20メートルというようなかたちで成長いたします。そして津波に耐えるというものでございます。国土強靱化では堤防や道路というようなハードなものも必要でございますけれども、このように自然を活かした防災対策もぜひやるべきではないかと思います。
ぜひ防災担当大臣にお伺いしたいんですが‥。

(議長)
はい、防災担当大臣。

(古屋防災担当大臣)
山東委員ご指摘の自民党の調査会の中で、宮脇先生ですね、お招きされて議論されたことはよく承知しております。私も実はこの話を前から承知しておりました。いわば「森の防潮堤」という考えですよね。それはシイだとかカシだとかダブだとか、そういった樹種を使いなさいと。非常に成長も早いし、根もしっかりつくということですね。実は今政府と与党が一体になって国土強靱化の基本法を作る作業をしておりますけど、与党にお願いをしてですね、こういった「自然との共生をした対策」、こういったものにしっかりと取り組んでいけるように、そんなお願いをさせていただいておりますので、おそらくそういうかたちで法案が作っていただけるんじゃないかなと、私も期待をいたしております。
そのうえで、今後は脆弱性(?)の評価を国土強靱化本部が出来れば本部の方でしていきますので、その中でも、ソフト、ハード両面の対策という視点から、こういった自然との共生、「森の防潮堤」という考え方も積極的に取り入れていけるかなあと、このように思っております。

(山東昭子)
ぜひお願いいたします。

 

広葉樹を用いた、土地本来の植生による「森の防潮堤」が国土強靱化計画の一端に用いられることを期待しております。