今年もこの季節がやってまいりました。
落ち葉が一枚また一枚と落ちてくるその陰で「かさっ」「パサッ」と音をたてています。
どんぐりが落ちてきました。
協議会は今年もどんぐりを拾いました。
作業の様子を報告します。
これまでの2年間に実施してきた母樹探索、種子採種によって良質な種子を提供してくれる母樹をたくさん見つけてきました。
絶好の時期にピンポイントで駆けつけ、種子を採種します。
今回は仙台市荒浜で東日本大震災の津波の被害を受け、仮設住宅で避難生活を余儀なくされている被災者の方々にも参加いただきました。
どんぐりがびっしりと地面に落ちて、拾われるのを待っています。
ヤブを漕ぎ、茂みをかき分けて種子を付けた母樹へ迫ります。
いのちを守る森の防潮堤が実施される東北三県にて植えられる苗木は地元のものが最も適しています。関東、関西に比べて豊凶があったり、発芽率が良くなかったり、採種が難しかったりしますが、協議会は敢えて地元産にこだわります。
ふるさとの木による、ふるさとの森づくりを信じて進めていきます。
ボランティアで参加してくださった方々も交えて、たくさん採れたドングリを前に記念撮影です。
合計6度の採種で13種類11万粒の種子を採種することができました。
これらのどんぐりは全国にお配りします。
来春に芽を出し、2,3年後には東北地方の沿岸に帰ってきてくれることでしょう。