森の構成樹種

森の防潮堤計画では、東北沿岸域に生育する主として常緑広葉樹主体の樹種を苗から育てて、森を創るビジョンを描いています。
用いられる多種多様な苗木は、それぞれ競争、共存、あるいは我慢をしながら、共存していきます。

どのような樹種が、どのように森を構成するのでしょうか。
仙台湾沿岸の平野部ではモデルとなる森がもともと少ないことに加え津波の被害もあり見出すことは難しいですが、宮城県内には断片的にですが、モデルとなる森が津波にも耐え残されています。

[高木]
タブノキ Machilus thunbergii (クスノキ科)

宮城県での分布:牡鹿半島など海岸付近に残された樹林に生育
特徴:常緑広葉樹。大きいものは樹高20mに達する。海岸付近で優占する。

アカガシ Quercus gacuta (ブナ科)

宮城県での分布:丘陵地などの残存林に比較的普通に生育する。
特徴:常緑広葉樹。落葉は少し赤みを帯びる。カシ類の中では葉が最も大きく、葉の縁に鋸歯がない。


シラカシ Quercus myrsinaefolia (ブナ科)

宮城県での分布:平野部、丘陵地の残存する樹林地に生育する。
仙台市内では街路樹としても使用されている。
特徴:常緑広葉樹。葉は細長い楕円形、葉の縁に浅い鋸歯がある。

ウラジロガシ Quercus salicina (ブナ科)

宮城県での分布:低山地や残存林に比較的普通に見られ、牡鹿半島周辺では海岸付近にも見られる。
特徴:常緑広葉樹。シラカシと似るが、葉の裏側は粉白色、枝が灰色、葉の縁の鋸歯の先が尖るなどの違いがある。


[亜高木]
シロダモ Neolitsea sericea (クスノキ科)

宮城県での分布:海岸付近に残存する樹林地に比較的普通に見られる。
特徴:常緑広葉樹。葉の裏側は白いロウ質に覆われ白く見える。葉には3脈が目立つ。

モチノキ Ilex integra (モチノキ科)

宮城県での分布:海岸付近に生育する。タブノキと同所的に生育している。
特徴:常緑広葉樹。葉は革質で厚みがある。幼木の葉には鋸歯が出るが成木の葉には鋸歯がほとんどない。


ヤブツバキ Camellia japonica (ツバキ科)

宮城県での分布:海岸付近の樹林低山地、残存林に見られる。
特徴:常緑広葉樹.葉は卵型で光沢がある。11月頃あるいは2月頃に花を咲かせる。

[低木]
トベラ Pittosporum tobira (トベラ科)

宮城県での分布:海岸で比較的普通に見られる。海岸クロマツ林内にも生育している。
特徴:常緑広葉樹.小高木。葉は裏側に巻く。花は香りが良い。

マサキ Euonymus japonicus (ニシキギ科)

宮城県での分布:海岸で比較的普通に見られる。海岸クロマツ林内にも生育している。
特徴:常緑広葉樹.低木。葉は対生につき、浅い鋸歯がある。若い茎は緑色。


 

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